皆さんこんにちは.マリンです.
以前,こちらの記事で東京大学の航空宇宙工学専攻の研究室紹介をしました.
一方で最近,大学院の外部進学を考えている大学3年生の方々から,卒業研究を行う研究室の選び方についてよく質問を受けます.
確かに,大学4年では研究室がメインの生活になるわけで,その中での院試ですから気になって当然でしょう.
今回は,私の経験も含め,学部生の研究室選びについて触れたいと思います.
研究室選びのポイント
私もほぼ毎日研究室に通いながら院試勉強をしていたわけですが,今になって思う研究室選びのポイントをいくつか挙げてみたいと思います.
研究内容
これは誰でも重要視しますよね.私は制御系の研究がしたかったので,今の研究室を選びました.
研究室配属は大学によっては運の要素もあるかと思いますが,やっぱり自分の興味を持てる研究室に進むべきです.
忙しさ
院試勉強のを行う時間が確保できるのか.重要です.
さすがにノー勉で受かるほど院試は甘くないので,その研究室で少なからず自分の時間が確保できるのか,あらかじめ先輩などに聞くなどして調べておくべきです.
寝ても覚めても研究のことで頭がいっぱいといった中での院試勉強はなかなか辛いと思います.
拘束時間
忙しさと少し似ていますが,こちらは研究室ごとに決まっているルールについてです.
例えば,私の研究室はコアタイム制を導入していて,12時から15時を挟んで6時間は研究を研究室にいなければならないというルールがあります.(授業等例外はありますが)
これは人によって好みが分かれると思いますが,中には研究の進捗さえ順調なら必ずしも研究室に来なくてもよいといったところもあります.
家の方が作業が捗る人,研究室の方が集中できる人,様々だと思いますので自分に合った時間の使い方ができる研究室を選ぶべきです.
外部進学に理解があるか
私の指導教官の方は,院試に対してすごく理解があり,8月の直前期は3週間ほどお休みを頂けました.
一方で,研究室によっては院試関係なくタスクが降ってくるなんてこともあり得ます.
これをあらかじめ確かめるのはなかなか難しいかもしれませんが,その研究室から外部進学者がどれくらいいるのか聞いてみるといいと思います.
国立ならともかく,私立大学となると全員内部進学という研究室もあるでしょう.
中間発表の時期
卒論や修論を書き始める時期はまちまちかもしれませんが,ほとんどの研究室で中間発表というものがあると思います.
これは現時点で研究がここまで進んでますということを教授などに報告する場なのですが,私はこれが8月上旬にありました.
これは私の経験談ですが,進捗報告とはいえ中間発表前の1週間は実験データの確保や発表資料の作成などで忙しく,勉強をする暇は全くありませんでした.
ちなみに東工大の院試が8月16日だったと思いますから,まさに院試の直前ですね.
そんな時期にまったく勉強できない状況に追い込まれ,かなり焦った記憶があります.
中間発表の時期は研究室によってさまざまだと思うので,前もって確認しておいた方がよいでしょう.
研究室配属後
ここでは,研究室配属後の流れを少し紹介します.
私の場合もそうでしたが,私立大学ではおそらく研究室に配属され得た後すぐに進路についてのアンケートを取ると思います.
というのも,学校側としてもいったい何人の学生が推薦枠を欲しているのか知りたいからです.
最終的にゴールデンウィークごろに正式な進路希望調査が行われ,推薦組と外部進学組,就職組が分かれます.
全員が内部推薦で大学院に進めるわけではありません.
そして内部推薦を受ける人は外部の大学院は原則として受験できません.
つまり,推薦を蹴るか否かを五月までには決めなければならないのです.
そう考えると研究室に配属されてから自分の進路を決めるまであまり時間がありませんね.
私は元から外部進学するつもりで研究室に入ったので,特に迷いはなかったのですが,
現時点で外部進学か内部進学か迷っている方,今のうちにどっちに転んでもよいように他大学の入試情報なども調べておくことをお勧めします.
その時のポイントは以下の通り.
- 英語の試験はTOEICなのかTOFLEなのか
- 専門科目の内容
- 試験日
英語の試験内容は大学によって違います.必ず確認しましょう.専門科目もです.自分の履修していない内容が問われる場合もあり得ます.
また,大学受験と違い院試では試験日さえかぶらなければ国立だろうと同じ大学だろうと併願可能です.
少しでも興味のある専攻の試験日は知っておいて損はないです.
まとめ
私は朝から晩まで研究室にこもって勉強するタイプで,一日あたり研究6時間,院試勉強6時間くらいのバランスで生活していました.
今振り返ると結構頑張ってましたね(笑)
私の大学は院試が7月上旬にあり,進路希望調査からあっという間でした.
ホントに合格できるのか不安に駆られたこともあります.
直前になって焦らないように,今のうち調べられることは調べておきましょう.
こちらの記事では国立を中心に各大学の院試情報ページを載せています.参考にしてください.
それでは今回はこの辺で.
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