皆さんこんにちは,マリンです.
8月も終わりだというのに相変わらず暑いですね….
今回は各大学ごとの試験範囲について.
あくまで私の受験した工学系の大学院に限らせていただきますが,そこはご了承を.
以前にも書いた通り,工学系の大学院入試では数学と専門科目を出題する大学がほとんどだと思います.
東京工業大学は今年度の院試から問題構成が変わった学部がいくつかあるので注意が必要です.
では,見ていきましょう.
東京大学 航空宇宙工学専攻
数学
工学部で習うほぼすべての範囲から出題される.
具体的には,常微分方程式/偏微分方程式/線形代数/複素関数論/ベクトル解析/図形/フーリエ変換/ラプラス変換/確率論
東大の航空宇宙と機械工は上記の範囲から出題される6問の中から3問を選んで解答.
例年,
- 第1問 微分方程式/偏微分方程式
- 第2問 線形代数
- 第3問 複素関数論
- 第4問 ベクトル解析/図形
- 第5問 フーリエ変換/ラプラス変換
- 第6問 確率論
のように出題され,この傾向はどうやら10年以上変わってないみたい.
専門科目
航空宇宙工学にまつわる問題が出題される.
内容は,流体力学/材料力学/弾性力学/制御工学/機械力学/振動工学/熱力学などなど盛り沢山です.
東大の航空宇宙は専門科目の試験を午前と午後の2回に分けて行い,午前午後ともに
- 第1問 流体力学
- 第2問 固体力学
- 第3問 航空宇宙システム学
- 第4問 推進工学
というスタイル.
第3問あたりに何やら聞きなれない単語がありますが,航空宇宙システム学ではスイングバイから衛星やロケットの姿勢制御に至るまで航空宇宙に関連する範囲から出題されます.
私の大学では,航空宇宙システム学なる授業はありませんでしたので対策には苦労しました.
余談ですが,伝熱工学や電磁気に絡めた問題が出題された年もあります.
東京工業大学 工学院機械系
数学
先述の通り今年から出題傾向が変わり,数学単体の試験はなくなり専門選択科目の一つ工業数学として出題されるようになった.
出題範囲は募集要項を見る限り東大とそう変わりはなく,今年は確率以外の知識を広く浅く問うという感じの問題でした.
正直簡単.
専門科目
今年から伝熱工学/構造力学/信号理論/制御工学といった選択科目がなくなったので,流体力学/材料力学/機械力学/熱力学と先ほどの工業数学の中から4問を選択して解答.
つまり,問題の選び方によっては去年まで必須だった数学を解かなくてもよいということになる.
まとめ
いかがでしょうか.
専門科目は同じ工学系でも各大学ごとに特徴が異なります.要するに大学ごとの傾向に合わせて対策を練る必要があるということです.
ちなみに,今年度から東工大の工学院システム制御系の試験科目は数学のみになりました.なかなかインパクトある試験内容ですよね.
さらに詳しい傾向などはまた別の記事で予定してます.
それでは今回はこの辺で.
はじめまして!東大航空宇宙工学専攻を受験しようと考えている私立大生です。もしよろしければ専門科目の過去問をいただけないでしょうか。