雑記

一年を振り返って

皆さん、お久しぶりです。前の投稿からこんなにも間が空いてしまうとは… 我ながらだらしない(笑)

そして何より、院試に合格した皆さんおめでとうございます!!!私のところにも数人の方から合格報告をいただいております。ほんとお疲れさまでした。東大航空を受験された皆さんに関してはすでに研究室も決まり、卒論最後の仕上げといったところでしょうか。私も一年前を振り返るとなんだか懐かしくなります。(卒論のデータが取れず泣きそうでした)

そんな私ですが、2019年最後の日ということで今年の振り返りをしたいと思います。(あくまで自己満で書いてるので有益な情報は何一つ含まれません。すいません)

新たな研究室

私は2019年4月より東京大学航空宇宙工学専攻に入学し、現在、人工知能やらUAVやら衛星やらなにからなにまで幅広く研究している研究室に所属しております。入って何よりも研究テーマのカバー範囲に驚きました。正直、言われなければ航空宇宙の研究室なんてわからないぐらい(大袈裟かも)。以前の研究室は大きくエネルギー系と自律移動体系で部屋が分かれており、私の所属していた自律移動体系の研究室はGNSS班、UAV班、MMS班で構成されていました。そんな中、今の研究室はというと、班なるものは一切存在せず各々が好きなことを研究しているという感じです。言い方を変えれば、「各々が興味を持ったテーマを好きなように研究することが許されている(推奨されている)研究室」といえます。そんななかで、同期には機械学習をゴリゴリにやっている奴もいれば(なぜか)芸術に興味を示した不思議な奴もいます。(例外なく優秀)

研究テーマ決まらん

そんなわけでここまで聞くとなんだかフリーダムな研究室に聞こえるかもしれませんが、実際にスーパーフリーダムな研究室です。週一でミーティングがありますがそれ以外には前の研究室にあったようなコアタイム制もありません。それに、先ほど述べた通り「各々が興味を持ったテーマを好きなように研究することが許されている(推奨されている)研究室」ですから、逆に言えば、研究テーマが上から降ってくるなんてことは基本ありません。いや、確かに研究者たるもの上が用意したテーマをなぞるだけでは半人前なのかもしれません。しかし、実際に卒論の時はテーマを上から与えられた上、手厚く保護されていたためサーベイなんてロクにした覚えがありません(これはこれで問題)。そんな中、頭のどこかで「修士になってもよさげなテーマがいくつか転がっている」と思っていました…が!しかし!!!そんなことはなく、研究テーマについて確固たるイメージも何もなかった私は路頭に迷うのでした。まあ、いままで上の指示通りやっていれば成果が出るような感じでしたから、それを考えればいきなり砂漠に放り出されるようなものですよね。

それでも何とか研究テーマを探り続け、最終的にたどりついた先はやはり「UAV」でした。学部の時もUAVを使って研究をしていましたが、卒論の内容はUAVを用いた計測手法であり、UAV自体は研究の対象ではありませんでした。そこで、修士ではUAV自体にフォーカスして研究をやってみようかなと思ったわけです。とはいえ、UAVの何をやるかという点に関してはいまだ模索中です。(早く研究テーマ決めたい)

研究室が代わり感じたこと

いきなりですが、私の中で研究室とは大きく二つに分けられるのではないかと思っています。(あくまで主観です)

  • 研究テーマは上から降ってくるがその分研究室に蓄積がある
  • 研究テーマを自ら見つけ己の道を突き進む

私の場合、学部の時が前者で今が後者です。さらに、上記の違いは研究室の自由度と少なからず相関があると思っています。いうまでもなく前者の方が拘束を強いられ、後者は自由な時間が与えられます。皆さんはどっちの研究室が好きですか?こんな分け方するのはナンセンスだしどっちが良いなんて言えるはずがないことは重々承知の上です。しかし、東大に入ってからはこの点で考えさせられることが多々ありました。繰り返しになりますが、私の場合は学部の時は面倒見の良い拘束系の研究室、修士では自由(放置系)の研究室に所属しています。そして、そのギャップに半年ほど戸惑い続け、ふと顔を上げたら2019年という都市が終わろうとしていたのです。学部の時は自由が欲しく、今となっては多少拘束が厳しかろうがビシバシ研究指導をしてくれる人の存在が恋しくなります。身も蓋もない話になりますが、結局ないものねだりということです。

一応誤解のないように申し上げておくと、今の研究室にはとんでもなく優秀な先輩・同期が多くいます。むしろ、以前の研究室では出会えなかったような才能の持ち主と接する機会が多い気がします。要するに、そこまで指導の文化が根強くない研究室だろうと優秀な人は優秀だということです。ただ、私のように手厚く保護され、研究に対してそこまで真摯に向き合ってこなかった私には厳しい環境だということに違いはありません。

これから

なんかすごい後ろ向きな感じになってしまいましたね(笑)けど、決してそんなことはなく、自分としてはいづぶち当たるであろう壁にぶつかったという風にとられています。敷かれているレールの上ではなく自分で位置から研究するからこそ得られる成長というものもあるはずですから。

ということで、だらだらと書いてきましたが、戸惑いもありつつも改めて自分の適性を見つめなおす一年だったなと思います。

最後になりますが、今年一年本ブログを読んでくださった皆さん、本当にありがとうございました。特に文才もなく拙いブログで恐縮ですが、それでも少しでも多くの方のお役に立てたら(お役に立てる記事はさしてないですが)幸いです。今年も残すところ数時間となりましたが、みなさまよいお年をお迎えください。

Follow me!

ピックアップ記事

  1. 東京大学 航空宇宙工学専攻 

関連記事

  1. 雑記

    Boston dynamicsが気になる

    最近youtubeで面白いものを見つけたので共有したいと思います.…

  2. 雑記

    近況報告 卒業,そして大学院へ

    皆さんこんにちは.そしてお久しぶりです.マリンです.ここ一か月…

コメント

    • なめこ
    • 2020年 3月 11日

    某国立大学の機械系に通っているリケジョです。東大の院の女の方はどれくらい在籍していらっしゃいますか?航空系は特に少ないと思うので、気になります。(事実、現在通っている機械学科の女子も2人しかいないので覚悟はできていますが、、)よかったら回答お願いします。

      • Marin
      • 2020年 3月 11日

      はじめまして。
      機械系という括りだと体感男女比10:1程な気がします。航空はまさにおっしゃるとおりで一つの学年に一人いるかいないかの世界です。
      ちなみに私の学年には一人もいません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

最近の記事

アーカイブ




2019年12月
« 6月    
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031  

Twitter

カテゴリー

アクセス数

  • 325625総閲覧数:
  • 186今日の閲覧数:
  • 93今日の訪問者数:

最近のコメント

  1. 入試情報

    東京大学航空宇宙工学専攻に合格しました!
  2. 参考書

    院試の流体はこれで完璧!マストバイな参考書
  3. 入試情報

    院試の試験範囲
  4. 備忘録

    カルマンフィルタの勉強を始めました!
  5. 入試情報

    東京大学航空宇宙工学専攻と他大学の大学院を比べてみた
PAGE TOP